USCPAは米国の公認会計士の資格です。
この資格を取得するためには、アメリカの各州で開催されている試験に合格しなければなりません。
試験は各州ごとに行っており、日本にも試験会場があります。
USCPAの試験に合格したらそれで終わりというわけではなく、ライセンスを取得しなければなりません。
ライセンスを取得しないと米国公認会計士として活動することができないので、必ずライセンスを取得するようにしましょう。
ライセンスを取得するためには、会計業務などの実務経験が必要です。
登録する州によって条件が異なるので、試験を受ける前にしっかりと確認しておくようにしましょう。
例えばグアム州やワシントン州は比較的広い業務範囲になっているので、ライセンスの取得がしやすいです。
また他の州では監査業務の経験が条件の一つになっているところが多いですが、グアム州やワシントン州は監査業務の経験が条件になっていません。
したがって会計事務所で勤務したことがない方でも、ライセンスの取得がしやすい州であるといえます。
USCPAの年収は、平均で約500~600万円です。
日本の公認会計士の年収の平均が約800万円といわれているので、比較的年収が低い印象ですが、アメリカでは資格を取得したよりも実務経験を重視する傾向なので、実力次第では高収入も夢ではありません。
国内の大手外資系企業でもUSCPAの需要が高いので、取得者には高収入を用意しているところが多いです。
条件などが合えば、日本の公認会計士より高い収入を得られることもあります。
USCPAは、転職やキャリアアップに強い資格であるといわれています。
それはなぜかというと、国際的に通用する資格だからです。
世界的に通用する資格なので、特に外資系企業の転職やキャリアアップには有利に働きます。
外資系企業のマネージャー以上の職種の人は、MBAや米国公認会計士の資格を持っている人が多いようです。
他にもビジネスパーソンとして知っておかなければならない知識などを、専門レベルで学べる点です。
この点は特に転職の際に役に立ち、特定の分野に強みを持たないゼネラリストであっても米国公認会計士になることによって、一つの専門分野身につけることができます。
したがってこの資格は、会計の専門知識を学べると同時に、ビジネスパーソンとして必要な知識も学ぶことができる資格といえます。
何か新しいことを始める時、ゼロからの状態で始めるのはとても大変なので、途中で挫折してしまうかもしれませんが、この資格のように仕事に直結した知識を学ぶことができるのであれば、継続して勉強を進められる可能性が高いです。
希少性がある点も、この資格を取得するメリットの一つです。
この資格を取得するためには、2011年以前はアメリカまで行って受験しなければなりませんでした。
したがってこの資格を取得している人はまだまだ少なく、希少性がある資格として重宝されています。
しかし2011年以降は日本でも受験できるようになったので、資格取得者数も増加傾向です。
最近、大手監査法人ではUSCPAを取得した人を積極的に採用しています。
今までは未経験者だとなかなか採用されなかった大手監査法人でも、この資格を持っているだけで採用されることが多くなったので、大手監査法人で働きたい人はチャンスであるといえます。
日本国内だけで通用する公認会計士と違って、米国公認会計士は世界中で通用する資格です。
会計のプロとして働くだけでなく、外資系企業などのビジネスパーソンとして働く道もあり、取得することによって幅広い道が広がるといえます。
したがってキャリアアップしたいと考えているビジネスパーソンに最適であるといえます。
最終更新日 2025年5月8日 by ntwerpint