足場を設置する場合にはその構造や耐久性が重視されることが多いのですが、実際に作業者が作業を行う際に重要なポイントは、その上に設置する板にもあります。
この板が安定した構造となっていないと、作業を行う際に足元がぐらつき正確な作業を行うことができないと同時に、転落の危険もあるため注意をしなければなりません。
そのため選び方にも十分に注意をしておくことが重要となります、
関連サイト:KRH 青山
足場板に使われる材質について
足場板には一般的には杉板が使用されることが多いものです。
杉は非常に堅牢で強度も高く、またブレも少ないので人が上に乗ってもそれほどその状態に変化がないことから非常に多く古くから利用されています。
若干のたわみ等は当然発生しますが非常に強度が強いために折れるなどの心配はほとんどなく、安心して利用できるものとなっているのがポイントです。
この杉板は古くから足場の踏み板として利用されているため、熟練した職人などはその使い方もよくわかっており、たわみの感覚や安定して作業ができる場所なども熟知していることが多く、そのために効果的に利用することができるのが特徴です。
不慣れな場合にはたわみによりバランスを崩してしまうことも多いため、慣れるまでは恐怖感を感じてしまうと言うことも多いのですが、逆にそのたわみがないと落ち着かないと言う職人もいる事は事実です。
強度の高い金属が使われることも少なくない
その一方で近年ではより強度の高い金属が使われることも少なくありません。
金属の場合には曲げ加工などで強度を高めることができるため非常に安定した作業を行うことができるのが特徴です。
またコストも杉板を利用する場合に比べて低く抑えることができ、耐用年数も長いためにメンテナンスも非常にスムーズに行うことができるのが特徴となっています。
金属の支柱等と一緒に管理をすることもできるため非常に管理が楽になると言うメリットもあります。
特に屋外で利用されることの多い場合には天候の変化により雨に濡れてしまうと言うことも少なくありません。
この場合には木材ではこの水分を吸収し様々な変化をしてしまうことが多くなっています。
木は水分を含むと膨張するため、これが乾燥したときに変形をしてしまいねじれ等が生じてしまうことも多いものです。
そのため、杉板の場合には一定の期間を過ぎると交換しなければならないと言う問題もあるため、非常にメンテナンスを行う面で注意をしなければなりません。
金属の踏み板で注意しなければならないポイント
金属の場合にはこのような問題を生じることが少なく、半永久的に利用することができるのが特徴となっています。
ただし金属の踏み板にも注意しなければならないポイントがいくつかあります。
1つはサビ等による腐食の問題です。
金属は非常に耐久性が高いと言うメリットはありますが、サビ等の発生により1度腐食が始まるとその部分からどんどんと進んでいくと言う性質があります。
そのため穴が空いてしまうと言うこともあるほか、強度が非常に弱くなってしまっていることも少なくありません、この場合には知らずに上から乗ってしまうとその部分が壊れて転落してしまう危険があるため十分に注意が必要です。
穴が開いている場合には一目でわかりますが、裏側などから腐食してしまっている場合には面からではわからないことが多く、さらに設置をしてしまうとほとんどわからなくなってしまうので、この点には十分に注意をしなければなりません。
これを防ぐためには日ごろから使用する前にこれらの部品を確実に点検し、安全性を確保しておくことが重要となります。
金属は非常に強度が高いため安心と言う意識が強いのですが、木材に比べて見えないところでの腐食が進んでいることが多いのが欠点です。
足場を設営する場合の注意点について
足場を設営する場合にはその組み方などによる強度を意識することが非常に多くなっています。
最近では様々な新たな工法なども確立されるようになっているため、非常に安全性が高くなっている面がありますがこれは支柱の部分の話になるため、転落防止のためにはこれと合わせて踏み板に関しても十分に注意をすることが重要です。
実際に作業員がその上に乗って作業を行う部分でもあるため、強い強度と安全性が要求されるものとなっています。
これを満足するためにはこれまでの経験や実績から必要に応じて適切なものを選ぶことが大切になるため、その選び方をしっかりと意識しておかなければなりません。
近年では金属を利用することも多いのですが、金属には杉板のような柔軟性がないため、様々な経年変化などにより突然劣化してしまうことがあるため注意が必要です。
一見非常に安定していると考えられるため、設営の時などに確実に点検を行い、腐食等が見られるものは使わないようにすることが重要となります。
まとめ
最近では足場の設営だけを請け負うKRH株式会社のような会社も非常に多いため、実際の作業者がその点検を怠ることも少なくありません。
設営を行う会社が確実にこれらの点検を行う事はもちろんですが、作業を行う側も万が一の前提を十分に考慮し、安全性を事前に確認してから作業に臨むことが非常に望ましいものとなっています。
最終更新日 2025年5月8日 by ntwerpint